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展覧会学芸員のコラム No.3 「学芸員の仕事―展示室ができるまで―」

12/23(木)~

学芸員の仕事 ―展示室ができるまで―


♦学芸員って?♦

「学芸員」の仕事といえば、どんなものを思い浮かべるでしょうか。
学芸員の仕事は大きく分けて、資料の収集と保存・保管、調査研究、資料の展示があります。
ですが、この文字を見ていてもなかなか具体的なイメージが湧かないという方が多いのではないでしょうか。

 今回は、学芸員の仕事の中でも「展示」の仕事について知ってもらいたいと思います。
普段は見ることができない「展示作業」をご紹介し、たくさんの魅力を秘めた「学芸員」の世界にご案内します。


♦休館中の館内をのぞいてみよう♦

 展示作業は、おおむね2日間で行います。まずは、何もない展示室(写真1)からスタートです。
当館の展示室の大きな特徴は、動線を決める壁が可動式であることです。
つまり、展覧会ごとに展示室のレイアウトが変えられるということで、展覧会ごとに違った雰囲気を楽しめるようになっています。


 壁を動かし(写真2)、位置を決めると、次は展示ケースをみんなで動かして設置し、それが終わればいよいよ展示作品を決めた位置に置いていきます。(写真3)

 2日間の展示作業は、時間との勝負です。作業をスムーズに進めるために、展示作業に入るまでに学芸員は展示室の広さ・作品の寸法・動線・作品の見せ方などたくさんのことを考えて、詳細な展示レイアウトを図面上で完成させておく必要があります。


♦学芸員の醍醐味♦

 最後に照明でひとつずつ作品を照らしますが、この作業は学芸員にとっても興味深い作業になります。
作品を守るためにも、それぞれの作品ごとに照明の明るさを調整しているのはもちろんですが、明るさの程度でガラッと見え方や雰囲気が変わる作品があります。そこの調整は、ほとんど担当学芸員の好みや見せ方で少しずつ調整していくしかないですが、最後の最後は、学芸員の自分自身の感覚を信じて決めています。


♦展示を終えて♦
 
 頭の中や、図面上で平面的に考えていたものが実際に立体として完成していく様子は、感慨深いものがありますが、緊張と安堵の気持ちが毎回交じり合った状態になります。
 みなさんが目にする展示室は、壁の位置・レイアウト・照明・解説パネルにいたるまで、学芸員の「少しでも多くの人に楽しかった、面白かったと思ってほしい」という思いが込められています。
いわば展示室の空間そのものが学芸員の作品とでも言えるかもしれません。


ぜひ、このような裏方の作業にも思いを馳せながら展覧会を楽しんでいただければと思います。



学芸員 染田英美子

写真1 何もない展示室

写真2 壁を動かす

写真3 作品を決めた位置に置く

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