| 奈良県立万葉文化館 | |
| 創立50回記念 朴土グループ回顧日本画展 ―西山英雄門下の画家たち― |
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| (2007.5.31〜2007.7.29) |
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| 当館が所蔵する「万葉日本画」制作の画家 井上 稔・野々内 良樹・三谷 青子が参加する朴土グループは1958年(昭和33)結成の日本画家の団体である(創立当初は同じく「万葉日本画」制作の画家 下保 昭も参加)。グループというその名が示す通り、よくある日本画の塾とは異なり、メンバー間には序列がなく、対等の立場で互いに研鑚しあうことを目的とする研究集団である。彼らの師西山英雄は、かつて東山魁夷とともに、西の西山、東の東山、と並び称された画家。1958年、英雄は師であり叔父である西山翠嶂が没すると、京都画壇の一大勢力だった西山翠嶂画塾「青甲社」を継承せずに解散してしまった。その後、青甲社の旧塾員と西山英雄の弟子たちで結成したのが朴土グループである(当初は朴土社)。彼らのグループの、特異な序列を設けない、研究第一の在り方は、日本画には稀な英雄のそうした近代的精神を受け継いだものである。
創立の翌年1959年には第1回朴土社展を京都で開催、同年秋には東京で作品を総入れ替えのうえ、第1回朴土社展を開催し、東京進出も果した。以後、京都・東京で開催のほか、大阪・富山・松江などでも開催したことがある。1965年の第7回展からは名称を「朴土社」から「朴土グループ」と改め、1969年の「‘69朴土グループ展」からは京都での開催のみとなったが、毎年、休むことなく5月に開催してきた。別作品を出品した京都・東京での第1回展を1回づつと数えると、本年の「‘07朴土グループ展」は通算50回目となる。 参加や退会はあるが、画塾のように次々に若い新メンバーを加えないため、最高齢95歳の加藤美代三を筆頭に、80代が斎藤 清策・新井 富美郎・大塚 明・福本 達雄、70代が三谷 青子・野々内 良樹、最年少でも71歳の井上 稔という、日展のベテラン画家の集まりである。 この5月8日から13日にかけて京都府立文化芸術会館で開催した「‘07朴土グループ展」をもって、グループでの展覧会開催は最終回とすることに決まった。今回の当館での回顧展は、現在活躍中の8名による「‘07朴土グループ展」出品作品に加え、彼らの過去の出品作品、及び、物故メンバー城登・樋口 辰志・細木 成実の作品を出品する。彼らの日本画への真摯な取り組みと、戦後日本画の歩みを映す鏡とも言える約50年にわたる活動の軌跡をご紹介したいと思う。 なお、会期中の6月3日には、美術講演会として、福本達雄氏を招き、「グループのあゆみを振り返って」と題し、講演会を開催する。メンバーが高齢のため、当日、福本氏のほかに誰が参加するかは未定だが、都合のつくメンバーも登壇予定である。またとないこの機会にふるってご来聴いただければと思う。 |
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| (主任学芸員 福田道宏) |
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