五七五のリズムを、あえて崩すことによる不安定な韻律が、そのまま一句の主体の内面を表している。心を許せる人を見出しにくい、猜疑心の時代を生きる若者の孤独が、末尾にぽつりと置かれた「冬の蛇口」に形象化される。