平成12年10月20日から平成13年2月20日までの応募期間に、総数10,165点の多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
応募のあった作品のうち予備審査で選定された1720点を対象に、平成13年5月7日、最終審査会を開催し、最優秀賞、優秀賞、入選の各作品が決定しました。
※募集は2001年2月20日終了
すれちがう 人をしずかな 落葉と
おもう枯葉を 踏みしだくとき
和歌山県和歌山市●土橋磨由未●30歳代・女性●テーマ:季節
人と自然の繊細な気配が抜群です。下句への句またがりはやや稚拙ですが、かえってそれがナイーブな魅力ともなっています。
あをによし 奈良県立大 さくらさく
三重県四日市市●盛野たね弘●70歳代・男性●テーマ:希望
「あをによし」という枕詞を使って「奈良」を呼び出すところまでは順当なのだが、そのあとに「県立大」と続いて意表を突くところに上質な俳諧味がある。
また、下五の「さくらさく」は桜が咲くという本来の意味以外に、大学に合格するという意味も兼ねており、楽しく、めでたく、巧みな句である。
グライダー このまま旅に 出たくなる
鳥取県米子市●門脇かずお●40歳代・男性●テーマ:旅
人は自由に憧れる。その手段のひとつに旅がある。しかし、グライダーに滞空時間があるように、旅の自由も一刻のオアシスに過ぎず、また現実へ戻される。そうと知りつつ「このまま旅に」の希求が明るくて、せつない。
いつもの日曜日
群馬県前橋市●矢畑 雅史●30歳代・男性●テーマ:愛
現代の青春がくっきり表現された。カミュの「異邦人」の主人公の休日の描写を思い出した。
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