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2023/02/10

万葉文化館のコレクションについて②日本画と洋画

万葉文化館のコレクションについて ②日本画と洋画

 

万葉文化館のコレクションは、主に現代の日本画が中心となっていますが、実は日本画だけでなく、数は少ないですが洋画も所蔵しています。今回は、その洋画の魅力をお伝えします。

 

まずは、内藤定昭(1926-2010)の作品を紹介します。

 

内藤定昭は奈良国立博物館の館内を描いた作品を目にした方も多いのではないでしょうか。内藤は40歳代後半より寺院を描くようになり、特に50歳代から70歳代にかけて奈良の寺院を多く描くようになりました。

 

万葉文化館にはその頃の作品で、奈良の寺社や仏像を描いた作品を30点ほど収蔵しています。いくえにも油絵具を塗り重ねることによって、寺院の御堂内に差し込む光の加減や陰影がたくみに表現されています。それが作品の静かで厳かな雰囲気を生み出しています。

 

もうひとつは、金森良泰(1946-)の作品です。万葉文化館では10点の作品を所蔵していますが、どの作品も150号~200号サイズで長辺が2メートルを超える巨大な作品です。

 

明日香の石舞台古墳や亀石・猿石などの石像物や、東大寺や唐招提寺の仏像を描いた作品はフレスコ画といって、壁画の技法で制作されたものです。フレスコとは、生乾きの漆喰壁面に描いた絵のことを指しますが、金森の作品はさらに表面を剥がしてカンバスに移し替えるストラッポという技法を使用しています。

 

壁画の技法で描かれているので、とても堅牢で重量感があります。実際に非常に重い作品で、普段は万が一作品が倒れてくるようなことがないよう、慎重に保管しています。

 

現在開催中の館蔵品展「万葉コレクション展―大和の古寺と風景―」(令和5年3月12日まで)で展示していますので、繊細な内藤定昭の作品と、堅牢な金森良泰の作品にぜひ注目してください。

(学芸員 染田英美子)

IMG_3934.JPGIMG_3937.JPG写真上:内藤定昭の作品展示の様子

写真下:金森良泰の作品展示の様子

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